この記事は

という(私のように面倒くさがりな)方のために書きました。
このページだけで、getを使った代表的な表現3つがスッキリと分かってしまいますよ。
この記事でわかること
- 〜の状態になる (get+形容詞)
- 〜される、〜させる (get+過去分詞 (p.p)=受身での使い方)
- (目的語を)〜してもらう/(目的語が)〜される (get+〇〇(目的語) +過去分詞)
こんな人が書いています
独学で英検1級と通訳案内士に合格。これまで18歳から69歳まで述べ300人以上の初心者〜中上級者に英語を教えてきた講師歴13+年の英語講師Katzです。
目次
「get」という動詞が持つイメージ
本題に入る前にまず、getという動詞の持っているイメージを確認しておきましょう。
そもそも、get=「モノ(人)がだんだん変化していく」
というニュアンスを持っています。
なので例えば、
I was angry.
I got angry.
は、似ているようで実は、ちょっと意味が違うんです。
I was angry. 私は怒っていた。(=すでにもう怒っていて、その状態をキープしている状態)
I got angry. 私は怒った。(=もともとは怒っていなかったけど、(何かが起こり)怒るという状態に変化した)
というイメージの違いがあるんです。
このイメージを頭においた上で「get+形容詞(〜の状態になる)」を見ると、理解しやすくなるはずです。
get+形容詞(〜の状態になる)の例文
まずは、get+形容詞(~(形容詞)の状態になる)です。
ある状態から「~(形容詞が表す状態)になる(変化する)」というイメージですよ。
長々と説明するよりも、例文を見る方がわかりやすいので、たくさん例文をみていきましょう。
例文
*尚、ここで紹介している単語の意味は全て、英辞郎on the webを参考にさせていただいております。
コート着て、じゃないと寒くなっちゃうよ。
Put your coat on or you'll get cold.
get cold = 「(そうじゃない状態から)肌寒い、という状態になる」
cold (形容詞(以下(形))=(人のいる場所が)肌寒い
彼、早く良くなりますように。
I hope he'll get better soon.
get better= 「(体が以前より)元気、という状態になる」
better (形)=(体が以前より)元気になった、快方に向かった
しまった!道に迷っちゃった。
Oh crap! I got lost.
get lost=「(そうじゃない状態から)道に迷った、という状態になる」
lost(形)=(自分がどこにいるかが分からなくなり)道に迷った、迷子になった
暗くなってきたね。
It's getting dark.
get dark=「(明るい状態から)暗い、という状況になる」
dark(形)=暗い
(ちゃんとした服に)着替えて!
Get dressed!
get dressed=「(裸、もしくは別の服装から)服を着た、という状態になる」
dressed(形)=服を着た
あなたが準備できたらすぐに出発するよ。
We'll leave as soon as you get ready.
get ready=「(準備できてない状態から)準備ができて、という状態になる」
ready(形)=準備ができて、支度が整って
(ちょっと脱線)文法を固めると英語力は爆上がりします
どうですか? get+形容詞(〜の状態になる)のイメージ、つかめましたか?
これも形容詞だったの?
という言葉もあったのではないでしょうか。
英語の単語って「1つで複数の品詞や意味を持つ」ものがほとんどです。
例えば「cold」を例に見てみます。(英辞郎on the webから画像をお借りしました。)
このようにcoldという言葉1つに、形容詞・名詞・副詞、と複数の品詞があります。
そしてそれぞれ(当たり前ですが)微妙に意味も違ってきます。
これが、初心者には

と感じてしまうポイントの1つ。
が、これは避けては通れない。というか、文法が理解できるようになると
自然と品詞に目が行くようになるから不思議。
私、今でこそ英検1級とか通訳案内士に合格できるくらいの英語力持ってますが、
学生時代は英語科にいたにも関わらず、交換留学の選考で普通科の子に負けるほど、
絶望的に英語(特に文法)ができなかったんです。(あれば今考えても屈辱的過ぎる…)
でもね人間って結局は、好奇心と向上心の生き物、なんですよね。
コレって何?なんでこうなんの??
という好奇心が沸くと、
もっと知りたい!
という向上心がむくむくしてきます。コレ、脳🧠にとっての麻薬のようなもので、止められなくなるんです。
例えばこの文を見てみてください。
Put your coat on or you'll get cold.
コートを着て、じゃないと寒くなっちゃうよ。
こんな疑問(好奇心)が浮かびませんか?
なんでget coldで、寒く「なる」って訳になるの?
coldには「風邪」って意味もあるし、それならget coldは「風邪を引く」って意味にもなれるんじゃ?
で、ここでちょっと調べてみると、
✅どうやらgetには「get+形容詞(〜の状態にする」という文法があるらしい
✅coldって名詞(風邪)だけじゃなくて、どうやら「形容詞(肌寒い)」の意味もあるみたい
とわかってきます。
そして基本の文法を押さえていると、更にこんなことに気づくようになります。
✅「風邪」という名詞のときは「a cold 」と a がつくけど、この文にはついていない。
✅ということは「cold=形容詞(肌寒い)」だ。
✨だから「get+形容詞〜の状態にする」の文法になり、、、
Put your coat on or you'll get cold. コートを着て、じゃないと寒くなっちゃうよ。
ってなるんだ!!!
というAha!体験(あ!わかった!)ができるんです。達成感、と言い換えてもいいですね。
これがもう、脳🧠にはたまらない快感なんです。
だから、分かれば分かるほど英語って面白くなってハマっていくんです。(英語沼へようこそ)
手前味噌で恐縮ですが、
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さてそろそろ、脱線から元に戻りましょう。次は「~される」という受け身のgetです。
〜される (get + 過去分詞(p.p))
次に「get+過去分詞(p.p)= 主語が〜される」(受け身)の使い方です。
過去分詞(p.p)とは、動詞の活用形の最後のヤツです。
例:go - went - gone (←コレ)
He got promoted to director.
彼は部長に昇進した。
get promoted = 「昇進させる」をされる=「昇進する」
promoted = (動詞=以下(動))promote(社員などを)昇進させる、の過去分詞(promote-promoted-promoted)
ちょっとややこしく見えますが、
「彼は(誰かから)「昇進させる」(ということを)された」=「昇進した」
となります。
「わかりにくくてもうムリ…」とあきらめないでください!!
大丈夫。このあとたくさん例文を見ていくと、掴めてきます。もうちょっと頑張ってついてきてくださいね。
例文
My house got damaged by the tyhoon.
私の家はその台風で損害を受けた。
get damaged =「損傷を与える」をされた=「損害を受けた」
damaged = (動)damage「損傷を与える」の過去分詞
My car got stolen.
私の車が盗まれた。
get stolen =「盗む」をされる=「盗まれる」
stolen = (動)steal「盗む」の過去分詞
The company's server got hacked.
その会社のサーバーがハッキング(不正侵入)された。
get hacked = 「不正侵入する」をされる=「不正侵入される」
hacked =( 動)hack「不正侵入する」の過去分詞
You don't want to get hit by a car, do you?
あなたは車にひかれたくない、ですよね?
get hit =「(強い力で〜に追突する」をされる=「(車に)にひかれる」
hit = (動)hit「(強い力で〜に)追突する」の過去分詞
どうですか?「~される」という受け身のget、使い方のイメージわいてきましたか。
では最後のひとつ「~してもらう/~される」のgetを見ていきましょう。
〜してもらう/〜される (get + 目的語 + 過去分詞(p.p))
え?さっきも「~される」だったけど、何が違うの?
いい質問です!
上の「get+過去分詞(〜される)」は「主語が〜される」でしたが、
これは「目的語を〜してもらう/目的語が〜される」という受け身の形になります。
大切なので、もう一度いいます。この形は、主語がする、のではなく
「(人に頼んで)目的語を〜してもらう」もしくは「目的語が(誰か/何かに)〜される」
という意味になります。
「~される」と「~してもらう」。どちらになるかは、それぞれ文脈で判断することになります。
あぁ?文脈??そんなのわかんねーよ!!😤
わかります、この「文脈で判断…」ってのがまた、難しく感じますよね。
ま、要はよりしっくり来る方を選ぶ、ということです笑💦
私が下手に説明するよりも、例文で使い方を見ていきましょう。
例文
I got my smartphone repaired.
私はスマホを修理してもらった。
get my smartphone repaired = 「(人に頼んで)スマホを修理してもらう」
目的語(以下(目))=my smartphone 私のスマホ
repaired = repair「修理する」の過去分詞
I get my suit cleaned every month.
私は毎月スーツをクリーニングに出します。
get my suit cleaned = 「(人に頼んで)スーツをドライクリーニングをしてもらう」
(目)my suit
cleaned = clean「洗濯する・ドライクリーニングする」の過去分詞
I got my hair cut.
私は髪を切ってもらった。
get my hair cut =「(人に頼んで)私の髪を切ってもらう」
(目)my hair
cut = cut「切る」の過去分詞
I got my bike stolen.
(私は)私のバイクを盗まれた。
get my bike stolen =「私のバイクを盗まれる」
(目)my bike
stolen = steal「盗む」の過去分詞
これを「(人に頼んで)私のバイクを盗んでもらった」とするのは、おかしいですよね。(色んな意味で…)
She got her leg broken.
(彼女は)彼女の足の骨を折った。
get her leg broken =「彼女の足が(何かで)折られた」
(目) her leg
broken = break「折る」の過去分詞
こちらもやはり「(人に頼んで)彼女の足を折ってもらった」と訳してしまうと、心配になります…(色んな意味で)
さて、ここまで来るともしかした勘の良い方は、
あれ?have+過去分詞、と何が違うの?
という疑問がわいてきているかもしれませんね。素晴らしい!
それに対する回答は、、、
違いは大してありません。というかむしろどっちでもいいです。
ただ強いて言うとすれば、getの方が「会話で使われる場合が多い」、 getのほうがよりカジュアル、ことくらいです。
まとめ
getの文法 使い方まとめ
- get+形容詞(〜の状態になる)
- get+過去分詞 (p.p)=受身での使い方(〜される、〜させる)
- get+〇〇(目的語)+過去分詞=(目的語を)〜してもらう/(目的語が)〜される)
- have+過去分詞との違いは、ほぼナシ。強いて言えば、getの方がより会話で好まれる&よりカジュアル
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!お疲れさまでした!!
いかがですか?getの文法としての使い方3つ、整理できましたか?
getは色んな表現を作ることができる、すごく便利な言葉です(便利過ぎで違いを覚えるのが大変なこともあるけど)。
ここまで読んで下さったアナタはきっと、getの代表的な3つの違いとその使い方はしっかりと理解できていると思います。
ここで整理した知識は決してそのままにしないで、実際に使ってみて、体(感覚)で覚えていってくださいね!
他にも、「よく似ててややこしい表現 used to~をbe(get) used to~の違い」はこちらで説明していますので、興味があるかたは是非読んでみてください。→【似てるようで全く違う】used to ~とbe(get) used to~ing
「そもそも、英語学習が続かないんです…」
というお悩みがある方は、こちらも参考になると思います。
文法を独学するなら、正直これ1冊でOKです。
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「独学するのはしんどい…けど文法は固めたい」というアナタには、英語学習アプリという手もあります。
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これからあなたの世界が、英語によってどんどん広がっていく。
少しでもこの記事が、そのお手伝いになれていたら幸せです。