この記事は、今さら聞けない関係代名詞の基本的な知識を、最初の仕組みの部分からわかりやすく説明してほしい。そんな人に向けて書いています。
こんな方におすすめ
- 学校の英語の授業、関係代名詞でコケた人
- とにかく関係代名詞をゼロからわかりやすく説明してほしい人
こんな人が書いています
独学で英検1級と通訳案内士合格。英語講師歴13年+、18歳から69歳まで述べ300人以上に英語を教えてきた私Katzが、「関係代名詞」の仕組みとその使い方を丁寧にお伝えしていきます。
目次
関係代名詞ってそもそも何?
関係代名詞とは、簡単に言うと
「ある言葉(名詞)にもっと情報を追加したい時に使う『のり』の役目をするもの」
と考えるといいです。
そして、関係代名詞の基本としてこの3つをまずは理解しましょう。
which ーモノ・動物
who ーひと
thatーなんでも(万能!ひと・モノ・動物、全てに使えます)
そして、関係代名詞の基本としてこの3つをまずは理解しましょう。
関係代名詞ってどんな時に使うの?
関係代名詞を使うのは、ある言葉(名詞)に説明を追加する時、です。
例えば、この文をみてみてください。
I met a woman who works at Amazon.
アマゾンで働いている女性に会った。
これは、「ひと」の関係代名詞whoを使った文です。
ではこれから、関係代名詞の仕組みを丁寧に説明していきます。そのためには、この文の成り立ちをみていきますよ!
例1 アマゾンで働いている女性に会った。
①基礎となる文を作る
ここでは「ある女性に会った。」が基礎の文になりますね。
①I met a woman.
名詞に説明を加える
①I met a woman. ある女性に会った。これだけでは情報が不十分ですよね。
「どんな女性」なのか、その情報文を作ります。
②She works at Amazon. 彼女はアマゾンで働いている。
ここで、
①I met a woman.
②She works at Amazon.
という2つの文ができましたね。次はこれを1つの文にしていきます。
共通するもの(名詞)は?
関係代名詞を使って2つの文を1つにできるのは、そこに共通するもの(名詞)がある時だけ、です。
①I met a woman.
②She works at Amazon.
この場合は①「a woman」と②「She」が共通していますよね。
2つの文は、たとえ共通するもの(名詞)があっても、そのままではつなぐことができません。
I met a woman she works at Amazon.
2つの文を繋ぐためには、『のり』の役目の関係代名詞、が必要になります。
②説明の文を関係代名詞『のり』の形へ
②She works at Amazon.
↓She を「ひと」の関係代名詞whoへ
②who works at Amazon.
さあこれで、2つの文を1つにする準備が整いました。
関係代名詞を使った1つの文へ
関係代名詞を使った説明部分は、必ず「説明を加えたい名詞の直後」にくっつけます。
①I met a woman. + ②who works at Amazon.
↓
I met a woman who works at Amazon.
私はAmazonで働いている女性に会った。
日本語では、アマゾンで働いている女性、と、説明部分が名詞の前にきますが、
逆に英語では、a woman who works at Amazon、名詞の後ろに続きます。
例2 彼が所有しているそのカップは国宝だ。
もう一つ例を見てみましょう。
彼が所有しているそのカップは国宝だ。
1.まずは、基礎の文①を作る。
ここでは「そのカップは国宝だ」です。
①The cup is a National Treasure.
2.次に「どんなコップなのか」という説明の文②を作る。
「彼がそれ(カップ)を所有している。」
②He owns it.
3.①と②の文で共通のもの(名詞)を探す。
①The cup is a National Treasure.
ー② He owns it.
①The cup ②it が共通していますね。
4.②説明文を『のり』の役割をする関係代名詞の文にする。
② He owns it.
↓「もの」の関係代名詞whichを使います。
He owns which.
↓関係代名詞は、必ず文の先頭、にきます。
which he owns
さあ、『のり』(関係代名詞)の準備ができたので、2つの文をつなげていきますよ。
5.『のり』関係代名詞を使って、2つの文を1つにする。
①The cup is a National Treasure. + ② which he owns
↓ 関係代名詞の文(説明の文)は「説明したい名詞の直後」へ
The cup which he owns is a National Treasure.
彼が所有しているそのカップは国宝だ。
と、こうなります。
どうですか?関係代名詞の仕組み、わかってきましたか?
練習問題
それぞれの日本語を関係代名詞を上手く使って一つの英文にする練習問題です。
それぞれ、基礎の文と説明の文、を挙げていますのでそれを使って練習してみましょう。
1.私には、若くてハンサムなスタッフがいる。
(基礎の文)I have a staff.
(説明の文)He is young and handsome.
2.私はカメラの周辺機器を輸入する会社を経営している。
(カメラの周辺機器=camera accessories)
(基礎の文)私は会社を経営している I run a company.
(説明の文)それ(It)(会社)はカメラの周辺機器を輸入している It imports camera accessories.
3.私には北海道に住んでいる親友がいる。
(基礎の文)I have a friend. (
説明の文)He lives in Hokkaido.
4.これは、私が阪急百貨店で買ったお惣菜です。
(基礎の文)This is a ready-meal.
(説明の文)I bought it at the Hankyu department store.
5.彼は、私がバーで会った男性だ。
(基礎の文)He is the man.
(説明の文)I met him at a bar.
6.彼は私が尊敬する上司です。
(基礎の文)He is my boss.
(説明の文)I respect him.
7.私が昨日行ったその店は、居心地がよくなかった。
(基礎の文)The store is not comfortable.
(説明の文)I went to the store yesterday.
8.私が言った(こと)全てが本当です。
(基礎の文)Everything is true.
(説明の文)I said it.
解答
1.私には、若くてハンサムなスタッフがいる。
① I have a staff.
② He is young and handsome.
I have a staff who is young and handsome.
2.私はカメラの周辺機器を輸入する会社を経営している。
(カメラの周辺機器=camera accessories)
①私は会社を経営している(run a company)
②それ(会社)はカメラの周辺機器を輸入している(import)
I run a company which (that) imports camera accessories.
3.私には北海道に住んでいる親友がいる。
I have a friend who lives in Hokkaido.
4.これは、私が阪急百貨店で買ったお惣菜です。
This is a ready-meal which(that) I bought at Hankyu department store.
5.彼は、私がバーで会った男性だ。
He is the man who I met at a bar.
6.彼は私が尊敬する上司です。
He is my boss who I respect.
7.私が昨日行ったその店は、居心地がよくなかった。
The shop which(that) I went to yesterday was not comfortable.
8.私が言ったこと全てが本当です。
Everything (which/that) I said is true.
= What I said is true. ←なぜこうなるかは、関係代名詞②で説明していますので、よかったらこちらも読んでみてください。
(今回の解答を音声にしています。復習や声に出して練習する時に使ってください。)
まとめ
関係代名詞のまとめ
- 関係代名詞とは「ある言葉(名詞)にもっと情報を追加したい時に使う『のり』の役目」をするもの
- まずはこの3つの関係代名詞 which(モノ・動物) who(ひと) that(なんでも。これ万能)
- 関係代名詞の文は必ず「説明したい言葉(名詞)の直後」にくっつける