「周りを見ると英語できる人がいっぱいいるのに、なんで自分は出来ないんだろう…」
「いつまでたっても英語ができるようにならなくて、ホントに辛い…」
「毎年【今年こそは英語ができるようになる】って思うのに、いつも続かなくなる自分がイヤ…」
この記事は、そんな「英語ができなくて辛い」と思い続けてた過去の私へ向けたアドバイスです。
同じような悩みをもしあなたが今抱えているなら、きっとお役に立てる記事だと思います。
こんな私が書いています
独学留学ナシで、英検1級/通訳案内士合格/TOEIC945
講師歴約13年。英語系専門学校、某大手英会話学校、大学でTOEIC講座/TOEFL講座、企業への出張英語講師、そしてオンラインでパーソナル英語トレーナーとして延べ300人以上の方に英語を教えてきた元英語講師。
目次
英語ができなくて辛い、を抜け出すたった1つの方法
もう早速、結論から言います。
英語ができない。辛い。を抜け出すたった1つの方法、それは、、、
習慣化する
はい出た。習慣化。もう耳タコだわ。
習慣化が良いのはわかってるよ。でもそれが出来ないから辛いんだよぉぉぉ!!
と叫びたくなりますよね。
私も実は、プロ級の三日坊主。母親から
なんか1つでいいから、やり切ったらどうなの。
と言われるくらい、本当になにやっても続かなかったんです。
(コレ、身内から言われると結構辛いです。。。)
だから「習慣化」という言葉を聞くといつも、心がドーンと重くなって「いや、私にはムリ…」ってなってました。
「自分には根性がないから継続できないんだ。」
「自分の意思が弱いから習慣化できないんだ。」
もしあなたが今そう思って悩んでいるとしたら、この記事はあなたのお役に立てると思います。
なぜならここには、私が万年三日坊主から抜け出して、英検1級に受かったり、3カ月毎日ドイツ語レッスンを受け続けレッスン料全額返金に成功した、「習慣化」のコツを書いているからです。
さあでは、三日坊主から抜け出すための習慣化のコツ、見ていきましょう!
英語は細く長く続けた人が勝つ
言語は残念ながら、短期間で習得できるものではありません。
だって、私たちが普通に使っているこの日本語、ここまで話せるようになるのに何十年かかっていますか。
生まれたての、なんでもスポンジのように吸収する赤ちゃんだって、言葉で意思疎通をできるようになるのに2~3年かかるんです。
まずは、私たちが英語を使ってコミュニケーションが取れるようになるまでに、最低でもそれくらい、ほとんどの場合それ以上の時間がかかって当たり前、と認める必要があります。
焦って詰め込んでも、同じスピードで忘れていきます。(試験前の詰め込み勉強を思い出してください)
知識や経験を、短期記憶(詰め込み勉強が入る記憶)から長期記憶(必要な時に出し入れできる記憶)に移していく必要があります。
だからコミュニケーションが取れる英語、実際に使える英語を身に付けるためには、
細く、長く続けていくこと
英語学習を、長く継続する=習慣化することが大切なんです。
長く継続するコツ
ところで、新しいことをやるって実は人間にとってものすごいストレスと負担になるって知ってましたか?
人間は「習慣の生き物」なので、慣れ親しんだ行動、慣れ親しんだ思考、慣れ親しんだ環境から外れることを嫌います。
これは🧠
今まで安全に生きてきたんだから危険かもしれないことしないで!
慣れ親しんだ環境(いわゆるコンフォートゾーン)から少しでも外れたことをすると、あなたの脳はあの手この手を使って元の環境に戻そうとします。
脳が生命維持のために全力で止めてくる「新しい行動」「新しい習慣」を、意思の力(またの名を根性)でなんとかしようというのが、そもそも間違いなんです。
あなたがこれまで、新しい行動の習慣化に失敗してきたのは、あなたに「根性がない」からではありません。
ただ、脳をだましながら習慣化していくコツ、を知らなかっただけなんです。
人によりますが、新しい行動は約65日で習慣化されるそうです。(参考:How are habits formed: Modelling habit formation in the real world by European Journal of Psychology)
ということはつまり、まずは2カ月続けること、が目標になりますね。
2カ月、、、結構長いな。。。
と思った方、そうなんです。習慣化するためには、時間が必要なんです。
だから、無理のないゴール設定、が習慣化成功のカギ🗝になります。
このあといよいよ、確実に習慣化できるコツをお伝えしていきますよ。
低い低いゴールを設定する
先ほども言いましたが、新しいことを始める・続けること=「変化」は、人間の脳にとってものすごいストレスになります。
なので脳🧠は全力で、それ(新しいこと)をやらない理由を出してきます。
あなたはこれまでに、
なんかちょっとだるいから、今日はやらなくていっか
とか
昨日やってない😖。1日休んじゃったから、自分はやっぱりダメ人間だ…
みたいな理由で、英語の勉強を諦めたことありませんか?
これ、あなたの気合や根性の問題ではなく、単なる脳の働きによるものなんです。
そもそも私たちの意思の力なんて、脳🧠の鼻息🤧ひとつで飛んで行ってしまうくらい弱~いものなんです。
じゃあ、新しいことを習慣化させるためにはどうしたらいいのか。それは、
脳を騙す
脳が、変化=ストレスに対して反応しているから「イヤイヤスイッチ」が入るんです。
だったら、
脳が気づかないくらい小さな変化から始めればいいんです。
1日のゴールを低く低く設定しましょう。例えば、
・英単語を覚えたいのなら、新単語5つだけ覚える
・英文に慣れたいなら、英語のツイッターを1つ読む
これくらい低いゴールです。ものたりない!と感じるくらいでちょうどいいです。
因みに私は、フルタイムで仕事をしながら英検1級に合格したのですが、その時に決めた1日のゴールは、
30分早く出勤して、英字新聞を広げる
でした。英字新聞を「読む」じゃないですよ、「広げる」です。
ほぼ毎日達成できました。
このくらい低いゴール、「ものたりない」と感じるくらいのものでいいんです。
なぜ低いゴールがいいのか?
習慣化の初期で大切なのは、
継続するための土台を作ること だから。
新しいことを始める時はついつい焦って欲張って、大きな目標を立てたくなりますよね。
最初はモチベーションも高いから、できる気がするんですよね。
でも、モチベーションは後々必ず落ちてきます。
モチベーションが落ちてしまうと、
その高い目標が達成できなくなりそんな自分に嫌気が差して、、、止めてしまう
という負のループに(また)陥ってしまうことになります。
そうではなく最初は、低いゴールを設定しそれを達成し続けることで、
✅小さな達成感を感じる
✅達成したことで自己肯定感がちょっと上がる
✅達成後にやった勉強は全て「ボーナス」になる(ノルマじゃなくて)
などのご褒美を脳に与えます。
そうすることで、脳に邪魔されることなく、むしろ脳の助けを得て、習慣化への道を楽に進むことができるようになります。
私の「30分早く出勤して、英字新聞を広げる」も、広げてしまえば目標達成!達成感!!そして、そのあとの動作は全て「ボーナス」❤
英字新聞を広げたら、普通はそのまま読みたくなりますよね。
こうやって、無理なく毎朝30分英字新聞を読む、という習慣をつけることが英検1級合格に一役買ってくれました。
障害を取り除く
せっかくゴールを低く設定したのに、そのゴールに行きつくまでの道のりが複雑だと、それはまた脳の「変化イヤイヤスイッチ」を押すことになってしまいます。
こんな話を聞いたこと、ありませんか?
朝イチのジョギングを習慣化するために、ジョギングシューズをすぐ履けるように紐を調整し、玄関に出しておく。トレーニングウェアを着て寝る。
これって実は、習慣化に必要な「障害を取り除く」いい例なんです。
ジョギングが習慣になってない人の🧠は、あらゆる「ジョギングをしないための言い訳」を出してきます。
「障害を取り除く」=脳の言い訳になりそうな手間を全部潰していく、ということなんです。
手間1:寝巻からトレーニングウェアへ着替える
🧠(脳)「え~着替えるのめんどくさい~このまま二度寝しようよ~」
対策:朝着替えなくていいように、トレーニングウェアを着て寝る
手間2:ジョギングシューズの紐を調整する
🧠(脳)「え~紐調整すんのめんどうだよ~履くのやめてベッドでいつもみたいにYouTube見ようよ~」
対策:靴を、足を入れれば履ける状態にしておく
こうやって「やらない理由」が入り込む隙を潰していくことで、新しい行動を習慣化しやすくしていきます。
なので、英語を勉強する習慣をつけたいなら例えば、
✅学習アプリは、一番目に付く場所に置く(ワンクリックで開く)
✅文法テキスト+ノート+ペンは常にセットで通勤バッグに入れておく(一度にまとめて全部出せる)
などのように、その行動(勉強)をするまでの動作をできるだけ少なくする工夫をするといいです。
因みに私は、90日間1日も休まず、遅刻も早退もせずドイツ語レッスンを受ける、というなかなかハードなキャンペーンを完走し、レッスン料金100%返金に成功しましたが、それにはこの方法を使いました。
朝イチでレッスンを予約。ベッドの横にPCを開いた状態で置き、その横にノートとペン。化粧をしなくて済むようにメガネを準備。
とにかく、起きたらすぐレッスン受講できる、という環境を作りました。
(このキャンペーンは、ある有名なドイツのオンライン語学学校のものです。ドイツ語だけでなく英語もあり、もちろん同じようにキャッシュバックキャンペーンを定期的にやっています。興味のある方はこちらの記事(「レッスン料10%~25%キャッシュバックのチャンス⁉Lingoda体験してみた」)も是非読んでみてください。)
そこまではちょっとやりすぎじゃ…
と思った方もいるかもしれませんが、コンフォートゾーンから出る時の🧠の抵抗力をなめてはいけませんよ。(きっと、あなたも過去の経験からよーくわかっているはずです)
習慣化の方法はなんとなくわかってきた!例えば、習慣化に向く時間帯、とかあるの?
いい質問ですね!はい、新しい習慣を身に付けるのに向いている時間、あるんです。
できれば元気のある朝のうちに
いくら「低いゴールを設定」しても、「やるまでの障害を取り除いた」としても、やはり行動には多少なりとも意思の力が必要になります。
私たちの生活は選択の連続ですからね。
どんな選択にも「意志の力」を使います。しかも使える意思の力は限られているそうです。
だから私たちは、選択しまくった一日の終わりにはいつもぐったり🥱してしまうんですね。
人間は朝起きた時が一番元気です。
だから新しい習慣も脳や意志の力が元気なうちに、できれば朝のうちにやるようにするのがオススメです。
もしどうしても夕方以降しかできない場合は、場所を固定してしまう、既に習慣になっている行動にくっつける、というのもおすすめの方法ですよ。
その際は、
✅仕事が終わった後、会社から駅までの途中にあるカフェでやる
✅電車に乗ったらやる
などのように「場所を固定する」とか、「帰る」といういつもの行動にくっつけると脳の「変化イヤイヤスイッチ」が入る可能性はぐんと減ります。
英語の成功だけに終わらない理由
以上、英語ができなくて辛い。を抜け出すたった1つの方法とその具体的なコツをお伝えしました。
もう一度カンタンにまとめておきますね。
英語学習を習慣化すること(まずは、65日間継続を目指そう)
習慣化するコツ
✅1日のゴールを低く低く設定する
✅障害を取り除く
✅できれば元気のある朝のうちにやってしまう。場所を固定する、既に習慣になっているものにくっつける、のもアリ。
ここまで英語学習を例にお話していきましたが、
ただこれ、英語学習に限ったことではないんです。
というか、1つ習慣化が成功したら(ここでは英語学習を65日間続ける)、それを他の分野にも応用することができますよね。
例えば、
✅運動を習慣化したい、なら、運動しやすい服で仕事する
✅ドイツ語の文法を独学したい、なら、=>毎日見開き1ページだけ文法問題を解く
みたいな感じ。(ちなみにこれ、両方とも私が今まさにやっていることです)
日々小さなゴールを達成していくと「自分は決めたことを続けられる人間なんだ」と自己肯定感がどんどん上がっていきます。
コレ、めちゃめちゃ気分いいですよ~♡
自己肯定感が上がれば上がるほど、習慣化するためのエネルギーはどんどん少なくて済むようになっていきます。
大切なのでもう一度言いますが、習慣化に効くのは「達成感」や「高い自己肯定感」。
これらを感じるために、日々「小さな目標を達成し続けていく」ことがコツです。
あ!新しい習慣を加えたい時にひとつだけ注意するとすれば、
注意ポイント
新しい習慣は一度に1~2個くらいに留めておく
ということ。どんなに小さなゴールを設定しても、その数が多ければやっぱり脳🧠は「NO!」と言います。(…じ、事故です💦)
欲張ってはいけませんよ。
習慣化に必要なのは、根性でもやる気でもありません。正しいやり方(方法)です。
親からも半ば諦められていた重症三日坊主の私でもできるのですから、誰だってできます。
もちろん、あなただってできます!
この記事を読み終えたら是非、あなたが習慣化したい行動を決めて、
👉1日当たりの低い低いゴールの設定
👉その行動までの障害を取り除く工夫
を是非考えてみてください。「ものたりない!」と思うくらい低いゴール、ですよ。
大丈夫。今度こそ必ずうまくいきます。
英語をまずは「独学である程度まで伸ばしたい!」という方にオススメな勉強法はずばり、「英語で独り言」です☆
こちらの記事で「英語で独り言」の詳しいやり方や注意点を説明していますので、ご興味ある方はこちらもどうぞ。
あなたの人生が、習慣化によってどんどん好転していくことを願っています。一緒に頑張りましょうね!!